―――抱き枕―――
「・・・・・ふーーーん」
「ぐおーーーー」
「ふーーーーーーーん、抱き枕、ねぇ」
「ぐーーーー」
「そんなん抱き締めて寝るんですか。へー」
「くうおーーー」
「・・・俺というものがありながら、他のもの抱いて寝るンすか」
「んぐっ」
「なんか・・・むかつく」
「ふえっ!」
「・・・・・・・・・」
「・・・あの、何してんの・・・?」
「・・・・・・・・・」
「ちょっとー、無視しないでよ」
「・・・・・・・・俺はただの抱き枕なのでお気になさらず」
「いや、気になって寝れないよ!なんで抱き枕?」
「・・・・・・・・・」
「なるほど、抱き枕だから喋んないのね。はー、なんかよくわからないけど
このまま抱き締めて寝ていいの?」
「うん」
「僕、けっこう力入れて抱きつくけど大丈夫?」
「うん」
「あ、そう。んじゃ、おやすみー・・・・」
「おやすみなさい」
今日は一日ぐーたらして二人は過ごしましたとさ。
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