「言っておくけどたいしたもんじゃないよ。そのプレゼントの中身」
「プレゼントの中身に期待はしてません!足立さんがプレゼントしてくれただけで
うれしいです!!」
「なんかその言い方ひじょーにひっかかるんだけど・・・」
「うわーーー!どうしよう!足立さんからのプレゼント!
やばいこれはみんなに自慢しなければ・・・!」
「やめて。そんなことしても誰一人羨ましがらないから!本当にやめて!」
「えーでもでもやっぱりこの喜びを誰かと分かちあいたいです・・・」
「じゃあ、ぼくと分かち合おう。ね、ほらはやく開けてみてよ」
「・・・・・・・・」
「どうしたの・・・?」
「あ、開けるのもったいないです・・・」
「いや開けろよ!何のために買ったと思ってるんだ!あほ!」
「だって・・・。開けてしまったらせっかくのプレゼントが汚れたり壊れたりしてしまうかも
しれないじゃないですか。ここはひとつ我が家の神棚に奉るろうと思うんですけど」
「奉るな!ただの腕時計ごとき奉るんじゃありません!神様も迷惑するよ」
「腕時計なんですか!うわー!それなら肌身離さず持ち歩きますよ!いついかなるときも
外しません。お墓の中まで持っていきます!」
「お墓はやめて。あの世でまで時間を気にしなきゃいけないなんて勘弁」
「なんで足立さんが嫌がるんですか」
「・・・・・・・・さ、さあ」
「もしかして一緒のおは」
「あー!なんか酔っ払っちゃったなぁぁぁあああああ!!!もう僕寝るねえ!はい、おやすみ!
ぐうーーーー」
「いいですよー。俺のこと肌身離さずにしてくれても。お墓の中までご一緒しますよー」
「うるさいよ!今寝てるんだから静かにして!」
「はーーーーーい」
PR